先人の想い

日本の伝統家屋は「家を継ぐ」ことを旨として建てられています。

代々受け継がれてきた家の、屋根を葺きかえるお仕事をさせていただく時、今は耐震耐風工法を採用し、従来の土葺き工法から、屋根重量を4割程軽減した引っ掛け葺きをします。

耐久、耐候に差し支えないものであれば、先人が想い、次世代の為にと使用した瓦を使える箇所に使うことを進めています。

特に手作りの鬼瓦などは、今では造り手が少なく、貴重なものです。

今も、葺き替えを進めている現場では、鬼瓦だけが黒くいぶしを輝かせ誇らしげに棟に収まっています。


投稿者名 管理者 投稿日時 2012年09月03日 | Permalink